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日本と香港のメンバーからなる、憩う中庭“Patio”をコンセプトとして活動するバンド・The Patios、前作EPから約2年ぶりとなる作品「Fish Story」をリリース。 海外インディロックやドリームポップを敬愛しつつも模倣に終わらない、世界観に磨きがかかったと語る今作。 空間系のエフェクトをかけたボーカルがどこか儚さや切なさを表現しており、アーバンな雰囲気漂うバンドサウンドによって、ビターな世界観が作り上げられている。 今作のリードトラックでもあるM4「Lamps」はそんな作品全体の世界観を体現したような仕上がりとなっている。 80'sのシティポップやディスコミュージックとインディポップ/ドリームポップとの迎合が非常に心地よい音空間を作り出している。 大人な雰囲気に包まれて、街中の喧騒と共に物思いに耽るような世界観が聴き手の心を鷲掴みにする。 彼らのルーツであるUS/UKインディやドリームポップに傾倒するのではなく、様々な要素を取り込みThe Patiosとしてのオリジナリティを確立したバンドサウンド、世界観を表現した、今の彼らの姿を投影したようなEPではないだろうか。