Uta Tanabe

田辺 詩 / Uta Tanabeは、ジャズピアノをルーツに、ソウル、ファンク、ヒップホップ、エレクトロニックなど多様な音楽的要素を横断しながら独自の音楽世界を築く、音楽家、プロデューサー、マルチインストゥルメンタリスト、エンジニア。2004年生まれ。
2歳よりクラシックピアノを始め、その後ベース、ギター、シンセサイザーをはじめとするさまざまな楽器を独学で習得。クラシック音楽とジャズに根ざした和声感覚を軸に、豊かなハーモニー、複雑なボーカルアレンジ、サンプリング、サウンドデザイン、そして推進力のあるグルーブを融合させ、ジャンルにとらわれない立体的な音像を追求している。

自身のアーティスト活動では、作詞・作曲・編曲・演奏からレコーディング、プロダクション、ミックスまで、作品制作のほぼすべてを一貫して手がける。演奏家としての即興性や身体的な感覚、作曲家として培った和声・構成への精度と、プロデューサーとしての緻密な音像設計を行き来しながら、演奏と録音、偶発性と構築性の境界を横断するような作品制作を行っている。また、1980〜90年代のサンプラーやシンセサイザー、ハードウェアMIDIシーケンサー、旧世代のMacintoshなどを現代のDAW環境と組み合わせ、自らサンプリング、音源プログラミング、MIDIシステムの構築まで行う。これらの機材を単なる懐古趣味やヴィンテージサウンドの再現として扱うのではなく、機器固有の制約、操作性、音響的な癖や偶発性そのものを現代の制作手法へ取り込み、新たなサウンドデザインや楽曲構成へと昇華させている。

2020年、高校在学中に初のCD作品を発表。以降、ラジオ出演、タワーレコードでの作品販売、第23回青二祭での渋谷ストリームホール出演など活動の幅を広げ、2023年には国際音楽プログラム「OneBeat 13 & 14」のファイナリストに選出された。
2024年、奨学金支援を受けて渡米し、米国Berklee College of MusicのMusic Production & Engineeringに進学。同年Fall Semesterには、成績優秀者としてDean’s Listに選出された。在学中は、ジャズピアニスト/作曲家のVadim Neselovskyi、トランペッター/作曲家のDarren Barrettをはじめ、Carl Beatty、Yuki Kanesakaらに師事し、演奏・作曲・レコーディングの各領域を横断して学ぶとともに、各氏の演奏・レコーディングプロジェクトにも参加。また、音楽制作と並行してコンピューターサイエンスを学び、その知識をソフトウェアやオーディオツールの開発へと展開している。

商業制作では、TVアニメ『Dr.STONE SCIENCE FUTURE』最終シーズン第3クール、『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』をはじめとする映像作品の音楽制作に参加。CM音楽や広告制作にも携わるほか、アートワーク、映像、3Dビジュアル、独自のオーディオツールやプラグイン開発にも取り組み、音楽・音響・ビジュアル・ソフトウェアを横断した創作活動を展開している。
2025年には10曲入りアルバム『Uta』を発表し、作曲・演奏・録音・ミックス・デザインまでを一貫して担当。同年、Asian Music Industry Festival 2025 Best Emerging Artistにノミネート。
2026年、オノ セイゲンからのスカウトを受けSaidera Ai Design / SDLabに参加。現在は主任研究員として、音響技術の研究・開発、コーデック関連業務、ソフトウェアおよびオーディオツールの開発にも携わっている。

  • CURATIORS COMMENT:
    • 変幻自在な歌声と憑依型の表現力を持つシンガー・ポエットeritanimotoと、現在は東京フィルハーモニー交響楽団公演のコーラスや、アンビエントを即興で生演奏する音楽グループ『冬派』に参加するボーカリスト阿部晴香をfeatした楽曲。 もともとライブで演奏するために書かれたという楽曲だったが、アレンジを重ねる度にピアノと声を中心とした原型から、カラフルな音のレイヤーや長いピアノの即興演奏が加わり、現在の約10分にわたる形へと進化。()
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